富士山

富士山は日本で一番高い山である。中国人民の精神的支柱が万里の長城であるのと同等に日本人の精神的支柱は富士山と言っても過言では無いと思う。

当然の如く古来富士山に纏わる話、事柄は枚挙に暇がない、ソノ一つに「一富士、二鷹、三なすび」と言う言葉がある、この意味に関しては実に様々な諸説が入り乱れ中でも「初夢」が広く知られているが私は「日本三大仇討ち説」が面白い。

一番の富士は「富士の夜討ち」。曽我兄弟が父の敵の工藤祐経を18年の歳月を経て討った事か、時の征夷大将軍・源頼朝が狩りしていた暴風雨の深夜、警備の五郎丸は怪しい二人の人影を捕らえたが曽我兄弟と解かった時「警護の役にあるなれど我も人の子人の親、二人に縄を架けるより、ここが情けの架けどころ」と、兄弟を導き、松明を指し頼朝の陣、北条氏、畠山氏の陣を教え、隣の一段低い竹薮に幔幕を張ってる工藤の陣を教え「よいか!あれが工藤の陣屋じゃぞ!心して!行かれよ御兄弟」と兄弟の無念を晴らさせた判官びいきの心情が、兄弟の美談に彩りを添え、日本人の喝采と共感を得たのであろう。

二番の鷹は赤穂浪士、浅野家の紋章が「(鷹に羽)の打ち違い」だった事に所以する。

問題は三番目の「なすび」である、これは荒木又右衛門の30何人切りの事だが「一富士と二鷹」の場合、自分より遥かに強大な相手に対し、真っ向から我が身命を賭しての仇討ちだったのに対し「三なすび」のソレは当時の仇討ちの正道に沿った正々堂々たる事で有った(これにも諸説あり)。

ここで問題にしたいのが、何故?ソレが「なすび」なのか・・卑下する表現に「なすび」が用いられたのか、私は、「字ずら・語呂」ではないかと考える、字ずら語呂で「なすび」は損をした、「なすび」は美味しいし日本人には欠かせない食材なのに・・・・同じように損をしてるのが「へちま」であろうか、

人は時に「何とかも!かんとかも!ヘチマも有るか!!」と云う。私も時々云う。何で?そこに「ヘチマ」が出なきゃーイカンのか!こんな時に引き合いに出されるヘチマにすれば、たまったモンじゃーないし、いい面の皮である、「へちま」も「なすび」も、この際ついでに「ひょうたん」も「字ずら・語呂」で大損してると思う、私はヘチマや「なすび」や「ひょうたん」に同情する。

他方、「字ずら・語呂」で大儲けしたのは「菅原道真」「乃木希典」だとも思う。

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